SANMARINO STORY 05

STORY 05

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“楽しさ”を武器に未来へ向けて
飛躍するサンマリノ

ファストファッションの隆盛、ネット通販の定着と拡大によって、アパレル業界を取り巻く状況は大きく変わっています。かつてのように誰もが知っているブランドばかりが注目されるのではなく、流行にとらわれず自分の好みの服を追求する人が増えました。サンマリノは、こうした時代に未来に向けてどのような取り組みを行っているのでしょうか。

“ワクワク”を感じてもらう商品づくり

低価格志向やインターネット通販の台頭による消費行動の多様化を背景に、エンドユーザーの「服に対する消費意識」も変化してきました。ファッションに対しても、服は単なるモノではなく、自分自身のライフスタイル=ストーリーを表現すること、いわゆる“コト消費”を求めるようになったのです。商品の企画開発から卸、ECや直営店での販売まで手がけるサンマリノは、こうした変化を敏感に感じ取ってきました。

「お客様が服を選ぶときの基準が、“規模が大きくて誰でも知っている知名度の高いブランド”か“小規模でも好きな人からは熱く支持されるブランド”かの二極化が進んでいるように感じます」

代表取締役社長の中森英典はアパレル業界の動向を語ります。そして、自分たちが目指すのは規模の拡大ではなく、お客様が楽しく快適に過ごせる服をつくり続け、サンマリノの商品を“好き”といっていただくことだと。

「サンマリノは『私たちの商品とサービスでお客様を元気にする』というミッションを掲げています。服なんて突き詰めれば“なんでもいい”かもしれませんが、私たちの服を選んでいただけるのであれば、お客様が少しでもワクワクしたり、気持ちが上向きになったりするような服をつくっていきたい――その“楽しさ”を大切にするという思いだけはずっと変わりませんし、これからも大事に持ち続けていきます。先のことなんて考えてもわかりません。だからこそ、時代の変化を楽しみつつ、私たちの中で変えないものを大切にしていきたいと思っているのです」

そんな商品をこれからもつくり続けるには、社員一人ひとりがお客様に対する感謝の気持ちと自社の商品に対する熱い思いを持ち続けることが大切です。一方、会社としてはよい成果を生み出した社員をきちんと評価する必要があります。社員のモチベーション向上のために、公正な評価に力を入れ、毎月“ベストパフォーマンス賞”を発表したり、年に一度の新年会では優秀社員表彰を行い、オーストラリア研修旅行をプレゼントしたりしています。

インタビュー画像
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サンマリノの可能性を広げてくれる人材

これからのサンマリノの発展に大切なことは、「“人を育てる”ことに尽きる」と中森はいいます。

「失敗を恐れず、積極的に手を挙げる人の背中を押してあげられる会社でありたいと考えています。社員の皆さんには一生懸命に仕事するばかりでなく、遊びにも全力で臨んでほしい。遊びを通していろんなモノや人に出会い、そこで得たこと感じたことを持ち寄ってアイデアをぶつけ合うことで、生まれてくるものがあります。ファッションには、そんな“新しさ”と“楽しさ”を求める気持ちが不可欠なのです」

現在、サンマリノは韓国、香港、台湾でもビジネスを展開。原宿店のお客様の7~8割が海外からの外国人観光客だといいます。これからもブランドやアイテムを増やし、グローバルに拡大していく予定です。“ブランド×アイテム×販路”という掛け算には、あらゆる可能性が秘められています。この可能性をさらに広げ、サンマリノに新しい風を吹かせてくれる――そんな人の活躍が、サンマリノをさらに大きく発展させていくことでしょう。

株式会社サンマリノ 代表取締役社長 中森 英典の写真

株式会社サンマリノ
代表取締役社長 中森 英典

東京都出身。アパレル商社、外資系アパレル専門店で勤務した後、2001年に株式会社サンマリノに入社。EC事業、小売事業の立ち上げに尽力。2008年に代表取締役社長に就任。